理想の音楽家への道を模索中です


by natsukifg
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楽屋考

数年前に母とヨーロッパを旅したときに、ザルツブルクで疲れたからサウナに入ろう!ということになりました。準備万端で「さぁ!入るぞ!」っていう段になってから、「・・・あれ?ところで男性と女性分かれてたっけ??」ってことに気がついて、当時、混浴なんて有り得ないと思っていた私たち母娘にとっては謎の残る事件となったのでありました。

「恥じらいの国」ジパングからやってきた私としては、本番前の楽屋は女性楽屋と男性楽屋に分かれてるのが当たり前。そう、それが恥じらいの国の常識なのです。ドイツ人が男女の楽屋一緒でもそういうことあんまり気にしないのは、別に人のことだからいいんだけれど、先日グランパルティータをしにいったときにどうしてもジーパンから本番用の黒パンツにはき替えたくて、ドイツ人の女の子がみんな堂々とパンツ一枚でパンストをはいているのを見ていると、3年間ドイツにいて初めて「みんな気にしないんだから私もいっか・・・」という悪魔のささやきが。。。。

な~んにも気にしないでスコーンっと脱いじゃえば、その場にいる男の子も全く気にしないで雑談とか音だしとかするんだけど、「どうしよう・・うーん、いいやんな、うん?いいんか?それでいいのか?私!?でもトイレまで遠いしいいやんな・・・あ、でもやっぱり~」とかやってると、だんだん周りが気を遣って「あ、向こうむいてるから着替えていいよ」という空気になってくる。

「まぁ、別に見えたからってどうっていうこともないモンですさかいに・・・」とは思ったけど「・・・ありがとう、でもやっぱりトイレまで行ってくるわ」と挫折。まだまだドイツ生活が板についたとはいかないらしい。

それにしても、パンツ一枚でパンストは無いよなぁ。。。

あとで、「みんなやってるけど、日本は楽屋が絶対分かれてるから私には無理やったわ~」って言ったら「うん、僕達も全然見てないってわけでもないからね」だそうです。。。変な文化。

それでも後になって考えてみて、「うん、あんなところでパンツ一枚になれたらアカンよな、やっぱり」というジパング魂が甦ってきて、ドイツ生活何十年とかいう人によくみられる、妙に強い日本語の言葉のいいまわしとか、お化粧の感じとかに、私はならないぞ!という意志を持ち続けるべく、悪魔のささやきには気をつけなければならないと改めて感じた一日なのでした。
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# by natsukifg | 2007-05-10 22:47

アラブのキャミソール

街中を散歩していたら、アラブ系の女性が彼氏と服を買いに着てる場面を発見。
顔以外を黒い布で覆う例の格好をしているのに、選んでるキャミソールは大きいハートマークが派手派手にデザインされてる奇抜なものだったのがビックリです。へー、あの黒い布の中では意外と俗っぽい格好してるんやなぁ、と多少がっかりだったのだけど、面白いのは彼氏の方が女性の買い物に付き合わされてウンザリしてることでした。

黒いハートのキャミソールがいいか、赤いハートのキャミソールがいいかで彼女の方は彼氏の意見を聞いてる様子。個人的には「赤い方はアカンやろ。だって変やで、そのキャミソール」・・・と思ってたので、「黒やって、黒、黒!!」という念力を送りつづけたのですが。

イライラした彼氏の方が、アラビア語で「どっちでもいいって!」って言ってるのは、アラビア語分からんけど、なんとなく分かる。

・・・そりゃそうやろう、どっちにしても見えへんねんからな、布で。

ご愁傷様な彼氏はともかくとして、見えない布の中のキャミソールの色にこだわるなんて、なんだか本当のオシャレしてるような気もするなぁ、なんて思うわけです。服とパンツをコーディネートしてるようなものかと思うとなんだか頭が下がります。
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# by natsukifg | 2007-05-10 02:11

ファンキー・モンキー

モーツァルトのグランパルティータをしに、ロストックの近郊まで行ってきました。楽しかったです。。。という前置き。

死ぬまでにやってみたいことっていうのは色々とあるものだけれど、音楽家としてはやっぱり違うジャンルの音楽家の仕事には興味を覚えずにはいられません。例えばジャズピアニストなんかは本当にカッコイイし、クラシック業界でもハープはやる人が少ないから仕事多いのかなぁ?とか、いやいや、そうはいってもやっぱりピアノとかヴァイオリンみたいに楽器の完成度自体がすでに高くて、ブラームスとかチャイコフスキーとか、果てはメンデルスゾーンまでがコンチェルトを書いちゃってるような楽器で一旗上げてみたい・・・等などと、妄想は膨らみます。

そんな中で、自分にめちゃくちゃ似合ってないのは分かっていながら、それでもなお憧れる音楽のジャンルといえば、ロックとかファンクとかそういうのでしょう。私だって音楽家の端くれとして、感じられない音楽なんて無いと信じたいもの。そんな折に、こ~んな機会が巡ってきたのである。

「ファンクミュージックのバックコーラス」

うーん、我ながら浮きまくってるよなぁ。レースのブラウスと花柄のスカートで練習に参加したのがそんなにもマズかったのか・・・?それでも一度はやってみたかったんです。「シュビ・デュバッ・シュビ・デュバ♪Oh!Yeah!」とかハードな音楽の後ろで言ってみたかったんです。むさ苦しく、マリファナっぽい男たちの熱いリズムの中で音楽してみたかったんです。

幸い彼らはセミプロフェッショナルなので、そこはキチンとしていてあんまりマリファナっぽくなかったんだけどね。ナメてかかってたら、音程が悪かったとか突っ込まれたし。あなどれません。

ドイツ留学の思い出の1ページとして、ファンキーモンキーになってくるのだ。
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# by natsukifg | 2007-05-09 05:35

魔女を見た夜

26年間というもの、彼女らがこの日にまさかの夜会を開いていたとは夢にも思いませんでしたね・・・魔女。

4月30日には、真夜中サバト(魔女の夜宴)に出掛け、最初にサタンを崇めキリスト教とあべこべの礼拝を行い、サタンと饗宴を行い、恐るべき夜の舞踏と相淫を行うのである・・・とされた


ということですから、昨日の夜遅くに外に出てみて思わず空を見てしまう私の気持ちも分からなくもないでしょ?魔女なんてみたことないもんねぇ。本当に箒に乗ってるのかどうかが一番興味のひくポイントなのは言うまでもありませんな。

中世ヨーロッパでは魔女は実在すると考えられていて、流行の病や天災はみんな魔女の仕業と考えて迫害されたのですね。共犯者を自白すれば命は助かると言われていたそうですが、大概は自白する、しないに関わらず、火あぶりの刑で殺害されたそうです。こう思うと、常識やモラルというのは、時代の流れとともに刻一刻と変化しているのですね。

いま、「あの嵐は魔女の仕業だ!」とかいってる人いたら、「あらあら・・・まほうちゅかいのしわざでちゅか?大変でちゅね~」って感じだけど、当時に嵐を科学しちゃう人がいたら、きっと精神の病だと見なされるわけですから。

そういう意味では、科学も魔法も妖怪も妖精も、「実在」するかは別として「存在」しているわけで、そういう意味で昨夜は確かにサバトに出かける魔女を見かけたわけです。

あなどれません、留学生活。
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# by natsukifg | 2007-05-01 21:17

大人になると・・・

「大人になると夢や希望が無くなる」とか、「物事をまっすぐに見れなくなる」とは世間一般よく耳にする話だけれど、自分に関して言うならば、年齢を重ねた方が心は純粋だし、物事を真っ直ぐに見ているんじゃないかと思います。

自分を取り巻く環境は当然子供の頃よりも複雑ながら、要するにそれも踏まえての「経験」という名の「余裕」?・・・なんていうエラそうなことはモチロン言いませんがね。

演奏家の仕事・・・それは、「楽しいか、あるいは楽しそうかどうかなんてどうでも良いからプロフェッショナルに演奏することだ!それは音程だ!リズム感だ!そして音色だ!!」などと子供みたいなことをいい年を迎えた大学生時分に考えていたものですが。なにもそんなに遠回りな難しい方法を選ばなくっても、楽しかったら全体的に「イイ感じ」に引っ張られる力を借りたらいいじゃんってことに至ったのも、やっぱり物事を斜めから部分的に見なくなった一つの成長なのでしょうねぇ。うーん、あの時分に早くもそこに行き着いていた私の音楽仲間達には頭が下がりますね。

練習室でバッハの無伴奏チェロ組曲をさらっていたら、チェロのハンガリー人がやってきて、「興味深いから今僕のために一度吹いてみて」と言われました。「これだけさらい込んでない曲をこのリードで人前で楽しく吹けたらちょっと自信もっていいよなぁ」なんて思いながら吹いてみたら、結構気持ちよく吹けちゃったりして。うーん、自分の「楽しむ」に関しての「ドあつかましさ」も捨てたもんじゃない・・・な~んて変なことに自信を持てるのも、子供っぽさというよりは寧ろ大人への一歩と言えるような気がします。

谷崎潤一郎の言葉を借りるなら、

少女の時分にはそれらの歌を、何と云う月並みなと思いながら無感動に読み過ごして来た彼女であるが、年を取るにつれて、昔の人の花を待ち、花を惜しむ心が、決してただの言葉の上の「風流がり」ではないことが、わが身に沁みて分かるようになった

・・・・ってこと。
人は皆、大人になるほど心は単純で美しくなっていくものではないでしょうか?
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# by natsukifg | 2007-05-01 06:34