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理想の音楽家への道を模索中です


by natsukifg
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小象のバーバー

「History of Babar」という名前のプーランク作曲の曲があって、一回しか練習がないからドキドキして仕事に向かいました。音源を持ってなくて曲を知らないってことは、自分の譜面以外に曲を知っておく手がかりがないってことなんですけど、ヴァイオリンや少なくともオーボエくらいの譜面ならなんとなく曲の雰囲気を掴めても、ファゴットだのコントラファゴットだのではなかなかそうもいかない・・・まぁ、「ココは完全終始するんだな」とか「おっ、偽終始だな」ってなことくらいは分かるかもしれないけどね。

それで曲名の「History of Babar」から想像を膨らませてみるわけです。
やっぱりこの場合、Babarは名前だよな~。あ、もしかして、あのやたらと入り組んだややこしい楽譜を書く作曲家のバーバーか?→・・・ってことは、コイツだけでもややこしいこと書くのに、プーランクが彼を追悼するためにこの曲を作ったとしたら・・・というところまで妄想は膨らみ、ほとんど初見でプローべ、次の日が本番って大丈夫か?わたし?!というところまで広がり・・・結局は、まぁ、ファゴットの譜面を見てあーだ、こーだ言っててもラチもあかないと思いなおして勇気をもって練習に向かうわけです。だって「バーバー氏の歴史」っていう曲って、なんか小ムズカシそうでしょ?

語りとオーケストラのための曲で、語りのオバちゃんがどんな難しい話をするのかと思ってドキドキしていたら・・・・

オバ「あるところに小さな小象がおりました」

・・・ん?象?なんでバーバー氏の歴史に小象が出てくるの?
アフリカ象の研究家か?

オバ「小象はママと散歩にでかけました」

・・・ふーん。で?バーバー氏は?

オバ「小象の名前はバーバーです」

・・ん?・・・・あぁ・・・バーバー・・・え?像?・・あ、小象ね・・・

曲も「バーバーのものがたり」という名にふさわしい、楽しく分かりやすいものなのでした。

それにしても「History」みたいに外国語からそのニュアンスを読み取るのはなかな難しいのである。「バーバー氏の歴史」と「バーバーのものがたり」ではエライ違いますからね。それなら表紙にカワイイ小象の絵でも書いておいて欲しいところです。

そういえば、このコンサートって「Kinderkonzert(子供のためのコンサート)」だから「バーバー氏の歴史」みたいなお硬い曲するはずないか。ちなみにKinderkonzertは外国人が読んでもニュアンスを間違えようもなく子供のためのコンサートだよな~。やっぱり私が深読みしすぎだよな~。
by natsukifg | 2007-10-07 08:08